どうも、こんちには!
リーマンマイラーのまーくんです。
世界最大のホテルチェーンであるマリオットの会員プログラム「Marriott Bonvoy」は全世界に1億3000万人以上の会員を抱える人気のプログラムです。
そんな大人気の会員プログラムですが、中でもポイントでの無料宿泊特典は目玉となる特典の1つです。
本日は2020年1月に実施された無料宿泊特典の改悪についてご紹介したいと思います。
目次
無料宿泊特典の改悪
今回ご紹介するのは2020年1月に更新されたMarriott Bonvoyのプログラム規約の3.2.nになります。
3.2.nではMarriott Bonvoyのポイントでの無料宿泊に関わるルールが定められています。
2019年12月更新の規約
3.2.n. 当社には「"特典除外日なし"」ポリシーがあり、参加ホテル/リゾートではポイント交換予約にご利用いただけるスタンダードルームを毎日ご用意していますが、下記の制限事項および除外事項が適用されます。これらの制限事項および除外事項は以下の通りです:
i. 次のブランドの参加ホテル/リゾートは、特定の日にポイント交換でのご予約にご利用いただけるスタンダードルームの客室数に制限を設けている場合があります。ザ・リッツ・カールトン、エディション・ホテル、JWマリオット、マリオット・ホテル、デルタ・ホテル、オートグラフ コレクション ホテル、ルネッサンス・ホテル、ゲイロード・ホテル、コートヤード、スプリングヒル・スイート、プロテア・ホテル、フェアフィールド・バイ・マリオット、ACホテル・バイ・マリオット、モクシー・ホテル、レジデンス・イン、タウンプレース・スイート、ヴィスタナの各ホテル/リゾート。
2020年1月更新の規約
3.2.n. 当社には「"特典除外日なし"」ポリシーがあり、参加ホテル/リゾートではポイント交換予約にご利用いただけるスタンダードルームを毎日ご用意していますが、下記の制限事項および除外事項が適用されます。これらの制限事項および除外事項は以下の通りです:
i. 参加施設は、特定の日にポイント交換予約に対して提供されるスタンダードルームの客室数に制限を設けている場合があります。
規約の変更点
2019年12月の規約では旧SPG系のブランドはスタンダードルームの客室数に制限がかかっていませんが、2020年1月の規約では旧SPGブランドを含む参加施設全てが客室数制限の対象となっています。
マリオットとしてはSPGで適用されていたルールを少しずつ有利なほうに統一していきたいという思惑が感じられる規約変更だったように感じられます。
客室数の制限とは
Marriott Bonvoyのポイントで無料宿泊できるお部屋は「スタンダードルーム」です。
スタンダードルームとは、ホテルの中で最も小さい部屋(安い部屋)と言い換えたほうが分かりやすいかもしれません。
このスタンダードルームの無料宿泊について旧SPG系ブランドと、旧マリオット系ブランドで運用が異なっていました。
旧SPG系ブランドでの運用
旧SPGブランドのホテルでは、スタンダードルームに空きがある限りポイントでの無料宿泊は予約可能と保証されていました。
つまり、スタンダードルーム50室あるのであれば、有償・無償を問わずに50室全てが満室になるまでポイントでの無料宿泊が可能だったのです。
特に繁忙期は宿泊料金の高騰が起こりますので、ポイントでの無料宿泊は1ポイントあたりの価値が高まり、利用者にとっては嬉しい制度でした。
旧マリオット系ブランドでの運用
旧マリオット系ブランドのホテルでは、ホテル側の裁量によりスタンダードルームに空きがある場合でも、無料宿泊を制限することが可能です。
但し、ブラックアウト無しを謳っていますので、少なくとも1室以上は提供しなくてはなりません。
つまり、スタンダードルーム50室あっても、繁忙期には10室しか無料宿泊に提供しないといったことが規約上可能なのです。
ホテル側としては繁忙期は客室稼働率が100%に近い状況になりますので、当然ながら無料宿泊を減らして、有償宿泊を増やすことで客室あたりの収益最大化を狙いたいという思惑があり、無料宿泊に制限をかけることが可能な制度を実施しています。
規約変更でマリオット側に統一
マリオットがSPGを2018年に買収して以来、SPG系のホテルではスタンダードルームに空きがあれば無料宿泊可能でしたが、今回のプログラム規約の更新で制限の厳しいマリオット側に統一されてしまったということになります。
すぐに目に見える形で適用される可能性は低いものの、今年はオリンピックがありますので客室制限が適用される可能性は0ではありません。
利用者としては顕著に制限されないことを願うばかりです。
まとめ
マリオットインターナショナルは2020年1月にMarriott Bonvoyのプログラム規約を更新し、ポイントでの無料宿泊に関わる部分について改悪を行いました。
更新内容はこれまではスタンダードルームの客室数制限が旧マリオット、旧リッツカールトンブランドのみだったものを、旧SPGを含む全参加施設に適用されるというもので、今後、シェラトンやウェスティン等の旧SPG系のホテルで無料宿泊が利用しにくくなる可能性があります。
現在、日本のマリオットホテルでは目立った客室数制限については見かけませんが、オリンピック開催シーズンや大型連休などに実施する可能性は否めません。
無料宿泊は利用者にとって大きな特典の1つですので、今後の動向に注視していきたいところです。
本日はMarriott Bonvoyの無料宿泊特典の改悪についてご紹介しました。
それでは、また次回^^