どうも、こんにちは!
リーマンマイラーこと、まーくんです。
今日はふとあることが気になったので調べてみました。
飛行機の国際線にはファーストクラス(F)、ビジネスクラス(C)、プレミアムエコノミー(PY)、エコノミークラス(Y)の4つのクラスがあるじゃないですか。
そうです!
「ぶっちゃけ航空会社の収益を支えているのはどのクラス?」
という素朴な疑問です。
今回はANAさんで検証したいと思います。
目次
ガチバトルのスタートです!
前提条件
◇往路は2019/4/1 帰国日は2019/4/4
◇飛行機は満席である
◇ANA公式HP上での最安運賃で計算する。
◇Super Valueは期間限定運賃のため除外する。
◇空席率によって変動するブッキングクラスを考慮しない
◇特典航空券の利用は0とする(すべて有償で売れたと仮定)
調査対象
距離別で代表的な路線を選び検証します。
長距離路線:ニューヨーク、フランクフルト
中距離路線:シンガポール、ホノルル
短距離路線:台北
ニューヨーク路線
便名:NH110
運行機材:Boeing 777-300ER
座席数 | 金額 | 収益 | 収益の割合 | |
F | 8 | ¥1,074,300 | ¥8,594,400 | 15.0% |
C | 68 | ¥500,800 | ¥34,054,400 | 59.5% |
PY | 24 | ¥195,000 | ¥4,680,000 | 8.2% |
Y | 112 | ¥100,900 | ¥11,300,800 | 19.8% |
合計 | 212 | ¥58,629,600 |
なんと収益の60%はビジネスクラスが貢献しています!
ファーストクラスと合わせると約75%!
有償で上位クラスに搭乗している乗客のおかげでリーマンマイラーのような庶民もニューヨークへ行けそうです!
フランクフルト路線
便名:NH203
運行機材:Boeing 777-300ER
座席数 | 金額 | 収益 | 収益の割合 | |
F | 8 | ¥1,475,170 | ¥11,801,360 | 20.6% |
C | 68 | ¥467,670 | ¥31,801,560 | 55.6% |
PY | 24 | ¥262,170 | ¥6,292,080 | 11.0% |
Y | 112 | ¥65,170 | ¥7,299,040 | 12.8% |
合計 | 212 | ¥57,194,040 |
こちらも収益の半分以上はビジネスクラスが貢献しています。
ファーストクラスと合わせると約75%以上を占めます!
フランクフルトも有償で上位クラスに乗っている人様様です!
シンガポール路線
便名:NH843
運行機材:Boeing 787-900
座席数 | 金額 | 収益 | 収益の割合 | |
C | 40 | ¥194,670 | ¥7,786,800 | 50.0% |
PY | 14 | ¥94,170 | ¥1,318,380 | 8.5% |
Y | 192 | ¥33,670 | ¥6,464,640 | 41.5% |
合計 | 246 | ¥15,569,820 |
おや、シンガポール路線になると様子が変わりました。
ビジネスクラスが収益の半分を占める一方、エコノミークラスが40%以上と大貢献!
どちらがいなくても航空会社としては困ってしまいますね。
ハワイ路線
便名:NH184
運行機材:Boeing 787-900
座席数 | 金額 | 収益 | 収益の割合 | |
C | 40 | ¥116,040 | ¥4,641,600 | 30.5% |
PY | 14 | ¥91,040 | ¥1,274,560 | 8.4% |
Y | 192 | ¥48,540 | ¥9,319,680 | 61.2% |
合計 | 246 | ¥15,235,840 |
ハワイ路線になるとさっきまで勢いが良かったビジネスクラスが30%と劣勢に。
エコノミークラスが収益の60%以上を占め、上位クラスよりも貢献するという結果になりました!
台北路線
便名:NH823
使用機材:Boeing 788-800
座席数 | 金額 | 収益 | 収益の割合 | |
C | 42 | ¥80,710 | ¥3,389,820 | 40.4% |
Y | 198 | ¥25,210 | ¥4,991,580 | 59.6% |
合計 | 240 | ¥8,381,400 |
台湾路線でもエコノミークラスが収益の60%を占め、上位クラスよりも 航空会社への貢献度が大きい結果になりました!
考察
長距離路線については、ファーストクラス、ビジネスクラスの単価が高いこともあり、航空会社の収益の大部分を占めていました。ニューヨーク、フランクフルトは共に欧米経済の中心ということもあり、ビジネスマンの上位クラス利用が中心だと想像できました。
中距離路線では、観光客、ビジネスマン双方がいるシンガポール路線では収益はビジネスとエコノミーで半々な一方、観光客メインのハワイ路線ではビジネスクラスの単価が低めに設定されているため、収益源は圧倒的にエコノミークラスでした。
短距離路線では、台湾をセレクトしたこともあり、こちらも観光客が多いことからビジネスクラスの単価が低めでエコノミークラスが航空会社の収益源となっていました。
今回セレクトした路線では、ビジネスマン利用の多い上位クラスは単価が高く設定されており、観光客利用が多い上位クラスは単価が低めに設定されているため、収益源の軍配がビジネスとエコノミーで別れたのではないかと思いました。
今後、もう少し多くの路線を見てみるとさらに深堀りできるかなっと思いましたので今後時間のあるときに見ていけたらと思います。
本日は、「航空会社を支えているのはどのクラス?」というネタで書かせていただきました。
それでは、また次回^^